仙台空港から仙台国際空港へ。平成28年7月1日、それまで国で管理していた仙台空港が民営化され、名前にも「国際」が付いて、新たに「仙台国際空港」という名称に変更されました。前回はターミナル2階編と題してその様子をご紹介しましたが、今回はターミナルビル3階の様子をご紹介したいと思います。
フロア図
ターミナルビル3階フロア図です。
※仙台国際空港公式ホームページより転載。
※赤丸数字は商業施設です。
展望デッキ付近
2階からエスカレーターで3階に昇ると正面に展望デッキがあります。展望デッキには椅子が設置されており、腰掛けながらゆっくりと飛行機の行き交いを眺めることができます。
商業施設付近
展望デッキを正面に見て、右側には飲食店街(FOOD AVENUE)のコーナーがあります。んっ?写真右下に何か写っていますね。
写真に写り込んでいた正体は小型飛行機でした。こちらの小型飛行機は仙台空港民営化以前から常設で展示されているものです。
型式は「FA-200エアロスバル」。富士重工業株式会社製の国産機です。富士重工業は今でこそ自動車メーカーとしても有名になりましたが、前身は中島飛行機株式会社という飛行機メーカーでした。それだけに航空分野に関しては第一級の技術を持つ企業です。来年は中島飛行機から更に遡っての前身である飛行機研究所から創業100年を迎えるにあたり、社名を株式会社SUBARUに変更することが発表されています。
飲食店街の入口にはこけしの展示がありました。宮城県はこけしの産地でもあり、伝統こけし作りが盛んに行われています。
有料待合室付近
飲食店街を奥に進むと有料待合室やビジネスラウンジがあります。
ビジネスラウンジ前です。ビジネスラウンジは当日搭乗する便のチケットと入口前の案内に記載されているクレジットカード会社のゴールドカード以上を所有していれば入れます。
中では結構な数のお客様がくつろいでいるようですね。
ビジネスラウンジから更に奥に進むと有料待合室があります。これ以上は関係者ではありませんので立ち入りはご遠慮させていただきます。
仙台空港エアポートミュージアム付近
一方、こちらは3階中央の展望デッキから見て、左側にある施設です。こちらも飲食店街(FOOD AVENUE)のコーナーがありますが、それだけではなく、目玉として次のような施設があります。
仙台空港エアポートミュージアム。なかなか可愛らしいイラストが描かれていますね。
早速、案内に誘導されながら進んで行きます。
仙台空港エアポートミュージアムの案内です。入場が無料なのはありがたいですね。こういった施設はお子様はもちろん、大人の方にも喜ばれそうです。
仙台空港エアポートミュージアム入口です。青と白のコントラストが気持ちいい空間です。
開館時間は9時~19時まで。
エアポートミュージアムを入口側から見てみます。
一方、こちらは奥から入口側を見たものです。
エアポートミュージアムのコーナーの一つ、パネル展示です。仙台空港の歴史などが解説されています。
フライトシュミレータコーナー(有料)。訪問した時には片方が調整中でした。
コクピットの実物大模型コーナー。モデルはエアバスA300-600R型機との事です。
実際に訓練用として使用された由緒あるものなんですね。
計器類です。素人が見ると何が何だかさっぱり分かりません。本職のパイロットさんには本当に頭が下がります。
キャビンも実機同様再現されています。こちらも訓練用に使用されたのでしょうか。
シートも設置されていました。もちろん実際に座ることができます。
仙台空港に就航した機体のモデル展示コーナー。
この機体は名前が日ペリ航空とあります。全日本空輸株式会社(ANA)の前身である日本ヘリコプター輸送株式会社時代ものです。
このような資料というのも中々貴重なものです。
屋上展望デッキ入口付近
ターミナルビル3階には展望デッキ、飲食店街(FOOD AVENUE)、エアポートミュージアム、有料待合室といった施設以外に、屋上展望デッキに昇るエレベータもあります。
屋上展望デッキの営業時間は8時~20時まで。以前は有料でしたが、現在は入場無料となっています。案内に営業時間と記されているのはその名残でしょう。屋上展望デッキについては、また後日ご紹介したいと思います。
まとめ
ターミナルビル3階は展望デッキ、飲食店街(FOOD AVENUE)、エアポートミュージアム、有料待合室といった施設があり、飛行機の待ち時間を過ごす方から飛行機を眺めに来たお子様連れの方まで楽しめるようなフロアになっています。自身みたいに、休日にゆったりとした時間を過ごしに来るというのもおすすめです。