業務用ビデオゲーム黎明期から現在に至るまで名作を世に送り続けているセガ。家庭用ビデオゲーム参入とともに、多くの業務用ビデオゲームが家庭用に移植され、大いにユーザーを楽しませてくれました。今回は、業務用ビデオゲームからの移植作品「Congo Bongo(コンゴボンゴ)」をご紹介します。
今回ご紹介するソフト
今回ご紹介するのは、製品番号G-1007「Congo Bongo(コンゴボンゴ)」です。このソフトは業務用ビデオゲーム「Tip Top(ティップタップ)」からの移植作品です。
ゲーム概要
探検家を操作して、ゴリラが投げてくる物や、ジャングルにいる動物、落とし穴など、様々な障害物を避けてゴリラのところにうまくたどり着ければ良いゲームです。ここで「うまくたどり着く」といった表現を使用しましたが、実は、オリジナルの業務用には寝ている探険家(のテント)にゴリラが火をつけ、怒った探険家がゴリラに復讐に行くといったオープニングがあるのです。本移植作品にはありませんが、実際にはゴリラにたどり着いて復讐をするといった後の行動が目に浮かびます。
対応機種
セガ SC-3000シリーズ SG-1000シリーズ
パッケージ
外箱及び説明書を所有しておりませんので、カートリッジのみご紹介します。
カートリッジ
Congo Bongoカートリッジです。イラストが描かれてない初期版のものです。
ゲーム画像
SG-1000Ⅱから出力した画像をご紹介します。
タイトル画面
ブルーのバックが目にも鮮やかなタイトル画面です。"Congo"と"Bongo"の色が交互に入れ替わります。
ゲーム画面
1面では山の頂上にゴリラがいます。道には奥行きがあり、平坦なところと段差になっているところ、途中、橋やはしごがあったりもします。障害物はゴリラが投げてくる椰子の実とお猿さん。結構嫌な動きで邪魔をしてきますが、実は設定が親切なところも。椰子の実は探検家が上の段にいれば当たっても下の段に落ちるだけでミスにならず(一番下の段にいれば落ちてミスになります。)、お猿さんにぶつかっても抱えて動きが遅くなるだけ(ジャンプすれば離れます。)でミスにはなりません。
2面は斜め上から見る構成。画面上部にゴリラがいます。大きな海の中に島が点々としており、島にはヘビがチョロチョロ。ヘビをジャンプで避けながら島を渡り歩き、ゴリラの前では(ワニが泳いでいるので)ワニに乗ってゴリラの元へ進みます。ここで一つ、ちょっとした技として、島と島の間に浮いている大きな葉に乗り移動距離をショートカットすることも出来ますよ。2面が終わるとラウンドアップして1面に戻ります。
まとめ
Congo Bongoはゲームの設定が親切なこともあり、最初のラウンドではあまりミスをすることなくゴリラまでたどりつけます。しかし、ラウンドが進むにつれて難易度が上がっていきます。1面では椰子の実、2面ではヘビの数が異常に多くなってきて探検家の行く手を阻みます。そのため、一つ一つの確実な操作が求められるゲームといえそうです。ちなみに、Congo Bongoはよくセガ版ドンキーコングと呼ばれます。見た目も少し似ていませんか?実はCongo Bongoの開発元はドンキーコングと同じ池上通信機さんだったのです。ちょっとした面白い歴史ですね。
動画もどうぞ!
Congo Bongoタイトル画面は動画でもご覧いただけます。