業務用ビデオゲーム黎明期から現在に至るまで名作を世に送り続けているセガ。家庭用ビデオゲーム参入とともに、多くの業務用ビデオゲームが家庭用に移植され、大いにユーザーを楽しませてくれました。今回から、自宅にあるソフトを少しずつご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するソフト
記念すべきソフト紹介第1号となるのは、製品番号G-1001「BORDERLINE(ボーダーライン)」です。このソフトは同名の業務用ビデオゲームからの移植作品です。
ゲーム概要
赤いジープを操縦しながら敵戦場へ突入し、要塞を破壊していくシューティングゲームです。自機は敵本体や敵が放つショットに当たったり、画面下に表示されているFUELが無くなれば損失します。
対応機種
セガ SC-3000シリーズ SG-1000シリーズ
パッケージ
外箱、説明書、カートリッジをご紹介します。
外箱
セガ初期リリースの作品においては、外箱に”ある”特徴が見受けられました。それは外箱がカートリッジの倍くらいする大きな箱(実測で縦18.5cm×横13cm)であることです。人気のあるゲームソフトは後日再発売されることもあり、その際は外箱の大きさが小さい物に変更になったりしていました。
BORDERLINE外箱(表面)です。箱が大きいとイラストにも迫力があります。
BORDERLINE外箱(裏面)です。ゲーム画面とあそび方が記されています。
BORDERLINE外箱(中面)です。カートリッジが箱の中央部に入っています。
BORDERLINE外箱(側面)です。側面にはゲームタイトルと型番が記載されています。
BORDERLINE外箱(側面)です。ん?このマークは何?
説明書
BORDERLINE説明書です。セガの説明書はフォーマットが統一されています。
カートリッジ
セガ初期リリース作品においては、外箱同様カートリッジにも”ある”特徴がありました。それはカートリッジにイラストが描かれていない事です。こちらも後日再発売される際にはイラストが描かれたりという変更がありました。
BORDERLINEカートリッジです。イラストが描かれてない初期版のものです。
ゲーム画像
SG-1000Ⅱから出力した画像をご紹介します。
タイトル画面
文字情報だけの、至ってシンプルなタイトル画面です。音楽も流れません。
ゲーム画面
第一戦区は強制縦スクロールになっていて、飛行機(画面の白いカブトガニ(笑)みたいなもの)がジープをめがけて飛んできます。避けたりショットで撃破しながら進みます。飛行機は飛んでくるというよりも、雨あられのように降ってくるといった表現の方がいいかもしれません。画面左には要塞までの距離が分かる看板が立てられています。
奥に進むと要塞があります。破壊すると第二戦区へ進めます。
第二戦区からは固定画面です。画面上部に3つずつ並んだ要塞を全て破壊して第三戦区へ進みましょう。なお、自機の赤いジープと敵の装甲車(白いキャラクター)は草むらの中を進むことができるのですが、敵の戦車(青いキャラクター)は草むらの中を進むことができないようです。このことを頭に入れてゲームを組み立てていきましょう。
第三戦区も第二戦区と同じように固定画面です。画面上部の要塞を全て破壊しましょう。配置されている赤いミサイルは破壊したら壁になりました。なぜに?
ROUND01の最終戦区である第四戦区です。画面上部中央にあるのが司令部です。司令部は周りが砲弾で囲まれているので、最初に砲弾を破壊してから司令部本体を破壊しましょう。
司令部を破壊するとROUND UPです。第一戦区に戻ります。
まとめ
第一戦区では強制縦スクロール画面なので、とにかく連射連射で、雨あられのように降ってくる飛行機を撃破していくことがクリアへの近道です。第二~第四戦区では固定画面なので、いかに敵に気づかれず背後をついて攻撃し、そのうちに要塞を破壊していくかが勝負の鍵となります。感心したのは、画面がとてもなめらかにスクロールしていたこと。当時の技術からすれば感心させられます。逆にもどかしかったのはコントローラーの入力の悪さ。方向キーがうまく反応してくれません。当たり前のことですが、敵に気づかれると攻撃されます。攻撃されたことは分かっているのに避けきれない。あくまで実感なのですが、寸分の狂いなく、右、左と入力すればキャラクターが反応してくれますが、少しでも斜めに入ると反応してくれないようです。ソフト側で方向キーが斜めに入ってもキャラクターが反応してくれるように調整してあれば、思うようなゲーム展開が期待できたのかもしれません。このゲームはある意味、プレイヤーのコントローラー裁きが鍵となるゲームなのかもしれません。
動画もどうぞ!
BORDERLINEタイトル画面は動画でもご覧いただけます。