福島では春の臨時列車が多数ラインナップされており、他県に住む自身としては羨ましい限りですが、その中でも注目したい電車がありました。それは懐かしい国鉄色を纏った485系「春の会津ふるさと」号です。運転期間はゴールデンウィーク期間中、運転区間は磐越西線「郡山」~「会津若松」間です。
国鉄色では国内最後の485系
この485系国鉄型特急電車は仙台車両センターに在籍しているA-1・A-2編成。2011年に現在の国鉄色に塗り直されました。485系としては、国内で現存している最後の国鉄色です。時間があれば郡山まで撮影しに行きたかったのですが、残念ながら日程合わず。それならと送り込み回送を狙うことにしました。
現代でも通用する静粛性
撮影日は2016年5月6日で、撮影場所は「仙台」~「長町」間です。普通、電車が近づけばそれなりの走行音が聞こえてくるのですが、485系はもの凄く静かに近づいてきました。個人感ではありますが、485系は昭和の電車ながら、現代でも十分に通用する静粛性を兼ね備えているのではないでしょうか。あぶなく、気づかずに撮り逃すところでした。
ヘッドマークと方向幕
カメラを向けた瞬間、嬉しい出来事が!ヘッドマークが「はつかり」です。
方向幕は「臨時」になっていました。
485系とも間もなくお別れ
国鉄色は格別ですね。自身が古い人間だからかもしれませんが、本当に485系には似合っていると思います。また、うれしい誤算で「はつかり」幕を久しぶりにみました。自身が子供の頃に見ていた幕なので懐かしく思いました。
残念なことに、この485系A-1・A-2編成、6月にラストランとの告知がされました。それゆえに、出会える時間も残り僅かとなってきています。485系を始め、国鉄時代からの車両がここ数年で瞬く間に少なくなってきました。時代の流れとはいえ、本当に寂しいものだと感じています。