夜中の車両探訪第5回目です。
今回ご紹介するのは7号車。
この車両は北斗星の旅では外せない楽しみの一つ、食事を楽しめる食堂車となります。先の記事でも食事風景としてご紹介しましたね。
今や「食堂車」という言葉すら聞かなくなり寂しい限りですが、少しでもこの車両の雰囲気をお伝えできたらと思います。
北斗星7号車(スシ24 505)
7号車のドアを開けた瞬間、"明らかにこの車両は違うぞ!"というオーラを感じました。この重厚感ある木目調パネルが目に飛び込んできたからです。
このドアハンドルなんて(年季は入っていますが)ピカピカですよ。
号車案内と車番プレート。
車番プレートはふにゃふにゃしているものでした。
こちらは業務用のドア。
食堂車へ食材や機材を搬入する為に使用されるドアです。
ドアのロックは見たからに頑丈そう。
付近には「指をはさまぬよう」との案内板が。
ええ、そりゃあそうでしょう。
こんなものに指をはさめたらと思うと・・・。
考えただけでも恐ろしい。
発車前にはロックを確認するようとの注意案内が。
それでは店舗に向かってみましょう。
店舗入口のドアには2枚の案内用紙が吊り下げられていました。
1枚目は営業案内となっており、それぞれの時間にどのような営業をしているのかが記載されています。
一方、もう1枚は案内というよりお願いでした。
パブタイムとモーニングの利用客が、営業開始前に何処に並んで待っていればよいかが記載されています。
この案内によると待機場所は6号車とありますので、お店としての本当の入口は反対側となるんでしょうね。
お店なのでドアは常に閉めておきましょう。
ドアには店名「グランシャリオ」のロゴマークが入ったプレートが飾られていました。
店内に入りました。先ずは号車案内と、
車番プレートです。
深夜のグランシャリオ店内。
閉店後の店内も良い雰囲気です。
グランシャリオのデシャップ台周り。
何かこう、胸の奥から懐かしいものが込み上げてきます。
そう、まさにこの感じは昭和のレストラン。
一言でいうと最高です。
ちょっと失礼してレジ周りです。
あっ、レジ周りといっても夜間なのでレジ金庫はありませんよ。念のため。
ボードには各駅の停車時間、電話の横には個室寝台「ロイヤル」「デュエット」それぞれの内線番号が記載されています。
因みに何故、この2部屋の内線番号が記載されているのかといいますと、それは(自身は利用しませんでしたが)ロイヤルとデュエットの利用客はケータリングサービスが利用できるからなんです。
グランシャリオはれっきとしたお店です。
そのため、営業許可証も掲示しています。
屋号が「北斗星 スシ24-505」となっているのが面白いですね。
懐かしい冷水機を発見しました。
このような年季の入った機械が現役で働いているのを見ると目頭が熱くなります。
このプレートのフォントも国鉄感満載でたまりません。
非常灯を見ると"あぁ、やはりここは列車の中なんだなぁ"と実感してしまいます。
本当の入口(だと思う)6号車側からみた店内
6号車側の店舗入口です。
開店前はこちら側で待つようになります。
ドア横には「事故防止のため急停車することがある」という注意案内が貼られていました。
最後に連結部から撮影。
連結部のドアに「食堂」とあるのが何ともノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
これからの時代、気軽に利用できる食堂車に出会うことなんて殆ど無いんでしょうね。
動画もどうぞ!
スシ24 505の様子は動画でもご覧いただけます。 youtu.be