さあ、いよいよ北斗星へ乗り込みます。今回お世話になるのは奇跡的にも取れたA寝台ロイヤルで、9号車の1番個室です。今回の編成では9号車は「オロハネ25 503」でした。
自身の人生と同じ年月を歩む車両
乗車中にこの車両について調べてみたところ、元々は「オハネ25 30」と呼ばれていた車両で、昭和63年に改造され今に至ることを知りました。新規製造は昭和49年3月、この年月を見たとき衝撃が走りました。
全く個人的な話で恐縮なのですが、実はこの車両、新規製造年月が自身の誕生年月と全く同じだったのです。自身の人生と同じ年月を歩んできた車両に乗車していることを知り、とても胸が熱くなりました。
9号車車内
9号車のデッキから見る個室入口です。A寝台は自動ドアになっています。
1番個室です。ドアは最初ロックされていませんので個室には直ぐに入れます。後ほど車掌さんが検札に来た際に、ドアロック用のカードキーをいただけました。
A寝台個室ロイヤル
いよいよ部屋に入ります。憧れの北斗星、胸が高鳴ります。
デスク周り
今回はデスク周りをご紹介します。ロイヤルには大きなソファーとデスクが備わっています。デスクには照明が備わっており、PCを使用したり、書類を整理したりと、ちょっとした作業なら充分できそうです。デスクの上には個室の案内と、JR北海道の情報誌「THE JR Hokkaido」が置いてありました。
液晶テレビ・インターホン
デスクの上を見上げると、液晶テレビ(以前はブラウン管のテレビだったようです。)とルームサービスの際に使用できる食堂車グランシャリオ直通のインターホンが備わっています。結果的にルームサービスは利用しておりませんが、このインターホンで通話をしてみたかったという思いは今でもあります。
聴きたかったハイケンスと美しいウェルカムドリンク
上野駅を発車してから間も無くして、車掌さんによる車内アナウンスが始まりました。この時に流れるチャイム「ハイケンスのセレナーデ」は今まで本物を聴いたことがなく、これまでずっと聴いてみたいと思っていました。今回初めて聴けてとても嬉しかったことを覚えています。肝心の車内アナウンスは車掌さんの丁寧な口調での案内が印象的でした。
車内アナウンスが終了してからはお待ちかね、ロイヤル乗車客だけの特権でもある、「ウェルカムドリンク」のルームサービスがあります。内容はミネラルウォーターとお茶、ウイスキーにワインと盛りだくさん。とても自身にとっては飲みきれない量ですが、見ているだけでもキラキラしていて美しく、とても幸せな気分になれました。
それでは幸せな気分のまま、少し時間を過ごしてみたいと思います。
動画もどうぞ!
北斗星上野駅発車後の車内アナウンスとロイヤルでのウェルカムドリンクは動画でもご覧いただけます。