鉄道とクレジットカードのある風景

タイトルとは裏腹に基本雑記ブログです。

寝台特急北斗星に乗車して。石川啄木のモニュメント

13番線に向かう前にこちらへ立ち寄ってみました。石川啄木のモニュメントで、上野駅15番線ホームの車止め付近に設置されています。

啄木が詠んだ歌の内容

上野駅は東北への玄関口としても知られています。岩手出身の啄木がこの歌で詠んだ内容は、「(啄木が)上京して寂しかった際に上野駅に行くことで、なまり言葉が聞け、寂しい気持ちを紛らわすことができた」という気持ちを表したものです。

啄木にとって貴重な存在だった上野駅

現在のようにメディアが発達していないこの時代は、標準語を聞く機会もなかなか無かったのでしょう。それだけにお国言葉が聞ける可能性がある上野駅は、寂しさを紛らわすうえで貴重な存在だったことを伺わせます。まさに、東北への玄関口ともいえる上野駅らしいエピソードですね。

今も残される地平ホームと旅情

上野駅には首都圏の駅としては珍しく地平ホームが残されています。ホームでのレールが途切れ(車止め)、行き止まりになっている様を見ると、「まさにここが終着駅だったんだな」という思いが実感として込み上げてきます。

かつて、そして現在も、様々な思いを胸にした人々が集まる上野駅。東北へ、北海道へ向けて出発する北斗星。この旅情を感じることができるのが上野駅の醍醐味かもしれません。

上野駅に設置される石川啄木のモニュメント

※記事作成上、画像は乗車日以外のものを使用しています。