臨時寝台特急「カシオペア」号が3月20日札幌発をもって最終運行となりました。自身は結果的にカシオペア号に乗車することはできませんでしたが、お見送りだけでもと思い札幌へ向かいました。(半ば強引に旅行とし、興味のない子供達を巻き込んだことはここだけの話です。)
最終運行日の札幌駅
当日は、さすが最終運行日ともあって鉄道ファンでごった返し状態でした。セレモニーがあり、発車の時刻が近づく頃には雪が舞い散り、もの凄く寒かったことを覚えています。しかし、上野に向かい列車が動き出すとファンからは一斉にかけ声が上がり、胸が温かくなりました。かけ声の中では「帰ってこ~い!」と言っている方がいましたが、カシオペアは団体専用列車として、6月以降再び札幌に戻ってくる予定です。青函トンネルはJR貨物から機関車EH800を借りて走行する事も決まっていますので、そちらも楽しみです。
北海道新幹線開業で失われるもの
北海道新幹線開業に伴い、青函連絡の新しいステージとはいわれますが、カシオペアを始め、JR最後の定期急行列車「はまなす」号、特急「白鳥」「スーパー白鳥」号といった列車たちもすべて運行終了となりました。これは青函トンネルの電圧が在来線規格の20,000ボルトから新幹線規格の25,000ボルトに昇圧されることから、新しい電圧に対応していないと走行できないというわけです。
かつての青函連絡主役たちへ
札幌駅でのカシオペア号ラストランを目にし、青函連絡の主役が在来線から新幹線に引き継がれることを改めて実感しました。今までの在来線を走る列車たちが好きだった自身としては寂しい気持ちもありますが、今後の、新しい新幹線時代の青函連絡がどのようなものになるのかという期待もそれ以上にあります。
最後に、青函連絡の新しいステージを迎えるにあたり、かつての主役だった在来線を走る各列車たちへ、この言葉を贈りたいと思います。
本当に、本当に長い間お疲れ様でした。