上野駅13番線ホームは端が行き止まりとなっており、いかにも終着駅といったつくりになっています。
旅人を迎え入れるホーム
旅人が長時間列車に揺られ到着した上野駅。うえの~、うえの~、と、アナウンスが聞こえ、疲れながらに列車を降りたその先には行き止まりの線路。そのような光景が何処よりも似合うのは、同じ上野駅でもこの13番線ホームなのではないかと思うのは自身だけでしょうか。(14番線なども同じつくりですが13番線とは少し重みが違うように感じられます。)
推進運転が必要なホーム
それはさておき、ホームが行き止まりになっていると、いささか不都合な場合が出てくる時もあります。それは北斗星を始め、機関車で客車を牽引する列車が入線する時です。なぜかというと、機関車を先頭に入線したのでは端が行き止まりのため、発車の際には機関車から前に進むことができないからです。そのため、入線は推進運転(客車を先頭に機関車で押してくるバック運転)という方法で行う必要があります。この様子についてはまた後日記入したいと思います。
今後貴重になるホーム
このように、一手間かかるホームというのも今や大変貴重なものになってきました。今年の春には「カシオペア」号も廃止となり、機関車に客車が牽引されるタイプの列車が無くなります。ということは、同時に慣れ親しんだ推進運転という言葉自体を聞くことも無くなってしまいます。このように、歴史のある言葉が時代とともに無くなっていくのは寂しい気がしてなりません。
※記事作成上、画像は乗車日以外のものを使用しています。