上野発の北斗星は東北本線から始まり、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、津軽線、海峡線、函館本線、室蘭本線、千歳線と様々な路線を通過し、約16時間をかけて札幌を目指します。
札幌行寝台特急の廃止
現在は唯一、北斗星の弟分ともいうべき「カシオペア」号が上野-札幌間を繋いでいますが、来年の北海道新幹線開業に伴い、この路線の廃止が決定しています。時代の流れとはいえ、「ゆっくりと時間をかけての旅行ができなくなるのは本当に寂しくなるな」と思いながら13番線ホームに向かいます。
上野駅のイメージ
ところで、皆さんは上野駅についてどのような思い出がありますか?私は、北斗星に乗車するまで上野駅を過去一回しか訪れたことがなく(新幹線での通過は何度もありますよ。)憧れの北斗星に乗車する駅というイメージしかありませんでした。しかし実際に訪れてみると流石は上野駅。乗客は多く、広くて何処に行っていいか分からない。都会には慣れていない挙動不審の自身がそこにはおりました。
東北に縁がある13番線
話が逸れましたが、13番線について少し調べてみると、実は長い歴史があり、昔から東北に深く縁があるホームだったいうことが分かります。「東北の地から夜行列車にゆられて出稼ぎに行った」というような話はよく耳にしますよね。その夜行列車の到着ホームが13番線だった訳です。そのようなこともあり、東北、そして北海道に向かう北斗星で13番線を後にすると思うと、より一層、何か特別な感情が生まれてきます。
そういえば、上野駅には石川啄木のモニュメントがあるようなので、少し立ち寄ってから13番線に向かうといたしましょう。