鉄道とクレジットカードのある風景

タイトルとは裏腹に基本雑記ブログです。

寝台特急北斗星に乗車して。19時03分発

寝台特急北斗星は開業当時、上野から札幌間を一日三往復し、需要がある時期には更に臨時列車も運行。その設備の充実さから「走るホテル」とまで称され、大人気を博しました。

北斗星の減便

しかし、時は経ち2008年、北海道新幹線開業に向けて工事が本格化します。青函トンネルも例外ではなく、在来線と新幹線を供用する特別な区間としての工事が始まりました。トンネル内は三線軌条(在来線と新幹線ではレールの幅が違うため三本のレールが敷かれます)となり、工事は主に交通量が少なくなる夜間を中心に設定されました。その影響を受けるのはもちろん寝台特急。北斗星も例外ではなく減便となり、一日一往復体制となってしまいました。

JR北海道とJR東日本の共同運行

新しい体制においては、これまでのJR北海道・JR東日本の単独運行(編成により振り分けられていました)から、両社の共同運行となり、車両は1号車~6号車をJR北海道所属車、7号車~11号車をJR東日本所属車と振り分け、往復で2編成体制に変更。列車番号は上野発札幌行きが「1レ」、札幌発上野行きが「2レ」となりました。発車時間は上野発が19時03分、札幌発が17時12分です。発車時間は今年廃止になるまで変わりませんでしたので、この時間が北斗星の思い出として残っている皆様も多いのではないでしょうか。

寝台特急北斗星 上野19時03分発

私自身、19時03分発の北斗星に乗車する機会に恵まれましたが、実際に乗車してみて思ったことは、非日常の時間が存分に味わえたことです。19時03分という時間は、まだ、帰宅途中の学生さんやサラリーマンがホームで電車を待っているラッシュの時間帯です。そのような中、自身は北斗星車内で旅をしている。ゆったりとした時間が流れているといった感覚は、非日常の何ものでもなく、貴重な時間を過ごさせてもらった北斗星という列車には本当に感謝しています。

こちらは記念に撮影した上野駅中央改札口の発車案内。発車時刻の19時03分と行き先の札幌の文字を見ると、今となっても気持ちが高鳴ります。

上野駅中央改札口の発車案内で表示される北斗星の文字

動画もどうぞ!

上野駅中央改札口「北斗星」発車案内は動画でもご覧いただけます。

youtu.be