鉄道とクレジットカードのある風景

タイトルとは裏腹に基本雑記ブログです。

【宮城県】新型コロナウイルス感染症においての宿泊療養施設滞在記録

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、皆様方におかれましても不安な生活を送られていることとお察しいたします。

さて、私ごとですが、先日新型コロナウイルス感染症と診断され、陽性者と呼ばれる立場になってしまいました。

こうなると、次はどのようなステップを踏めば良いのかとなりますが、陽性者となってしまった以上、今後は感染拡大を防ぐためにも一定期間の療養に入るしかありません。

自身は宮城県に住んでおりますので、療養期間は県の策定した内容に従うことになります。

その内容によれば、発症日から療養最終日まで最短で8日間(発症日を0日と考え、療養最終日7日目まで)が必要とされています。

療養の方法については、患者さんの状況が「届出対象の方(それなりにリスクのある)」か「届出対象外の方」かで分かれるようです。自身は後者となったことで、自宅か宿泊療養施設かを選択できる立場にありましたが、どうしたものかと考えてみたときに、自宅には家族も住んでおり、二次感染の恐れもあった為、宿泊療養施設を選択することにしました。

当記事は、その宿泊療養施設に実際に入所してみて、自身がどのような生活を送っていたのかをご紹介するものです。

今後、万が一にでも新型コロナウイルス感染症の陽性者となり、宿泊療養施設を検討される場合の一助になれば幸いです。

新型コロナウイルス感染症と診断

その時は突然やってきました。朝、起きると熱があったのです。心配になり、すぐさま病院に行ったところ、新型コロナウイルス感染症と診断されました。

宮城県版新型コロナウイルス感染症と診断された方へ
新型コロナウイルス感染症と診断された方へ

宮城県版新型コロナウイルス感染症と診断された方へ(裏面)
新型コロナウイルス感染症と診断された方へ(裏面)

もう、こうなると頭の中がパニックです。真っ先に勤務先へ連絡をしてから自宅に戻りました。

宿泊療養施設への申し込みを行う

家に帰ってきて熱でフラフラな状態の中、早々に宿泊療養施設への申し込みを行いました。なにしろ、ただ家族に移したくはないという一心で「他の場所に行かなくては」という思いだけが、その時は先行していたように思います。

申し込みはWEBで行いました。当初は早めに入所できるものとばかり考えていたのですが、申し込み完了のメールを見てみると、早くても2〜3日後が入所の目安となるような記載がありました。

宮城県の宿泊療養施設受付案内メール
受付案内メール

ということは、入所までの2〜3日間は自宅で生活をしなくてはいけないということになるんですね。家族への感染をどう防ぎながら生活していけば良いのかと不安で一杯になりました。(結局は部屋に篭りきりで過ごしましたが)

入所について

後日、入所日についてメールが来ました。内容には入所日、施設名、移動方法について記載がありました。

宮城県の宿泊療養施設入所案内メール
入所案内メール

内容を確認してみると、宿泊療養施設名は公表しないこと、施設までの移動方法は送迎車両が自宅まで迎えに来てくれること、また、その際の荷物の積み下ろしについては自身で行うこと等が記載されていました。

入所当日

入所当日は、送迎予定時間前に委託会社さん(某タクシー会社でとても親切なドライバーさんでした)から事前に電話があり、お迎え時間の他、持ち込み荷物数の確認がありました。また、相乗りの方がいること、相乗りの方をピックアップするため、おおよそ宿泊療養施設までの所用時間も教えてくれました。

その後は時間どおりに送迎車が到着、宿泊療養施設へ向かう事になりました。

宿泊療養施設到着

宿泊療養施設に到着すると、先ずは椅子が置いてある仮設の2人部屋に通され、その後、担当者から入所にあたっての説明がありました。

説明の内容は、入所にあたっての規定の説明と同意、今後の生活について、現在の体調確認といったもので、目の前のテーブルには複数の「資料」の他、「体温計」「パルスオキシメーター」「ボールペン」が置かれていました。

体調確認ではそれらの機器を用いて記載する書類もあり、説明を聞きながら「体温」「酸素飽和度」「脈拍」を測定したり、現在の体調を記載したりしていきました。

なお、説明の中で、要となったのは今後健康チェックを毎日、定時に行う際に、その報告をどのように行うのかということでした。話を聞くと、方法としてはスマートフォン用のアプリを使用するか、電話で報告するかの2種類があり、どちらか好きな方を選べるのだそうです。担当者の話ではアプリの方が楽とのことでしたので、自身はアプリを選択しました。(アプリは「MySOS」というもので入所当日中にインストール必須)

また、「保険証」「おくすり手帳」「持参してきた内服薬」等の確認もあり、一部は施設側での写真撮影もありました。

最後に血圧の測定があり、担当者へ報告、ひととおり終われば先程測定で使用した「体温計」「パルスオキシメーター」「ボールペン」とともにホテルのキーが渡され、部屋へ行き療養開始となりました。

入所にあたって渡された書類(同意書)
渡された書類(同意書)

入所にあたって渡された書類(アプリ案内)
渡された書類(アプリ案内)

入所にあたって渡された書類(アプリ説明書)
渡された書類(アプリ説明書)

入所にあたって渡された書類(療養のしおり)
渡された書類(療養のしおり)

入所にあたって渡された書類(療養のしおり一部抜粋)
渡された書類(療養のしおり一部抜粋)

宿泊療養施設について

滞在部屋

ここでは自身が過ごすことになった部屋を紹介いたします。

滞在した客室
客室

滞在した客室(入口側)
客室(入口側)

滞在した客室(入口から)
客室(入口から)

滞在した客室(浴室)
客室(浴室)

滞在した客室(備品)
客室(備品)

滞在した客室(テレビ付近)
客室(テレビ付近)

滞在した客室(ベッドサイド)
客室(ベッドサイド)

滞在した客室(コロコロ)
客室(コロコロ)

入所説明時に渡された洗剤・お茶・ゴミ袋のセット
洗剤・お茶・ゴミ袋のセット

おおよそ一週間過ごしていくには申し分のない設備です。部屋の清掃は自身で行う必要があるため、コロコロやバスマジックリンも置いてありました。

なお、長期滞在となった場合、洗濯は浴槽で行うことになります。入所時に頂戴した洗剤を有り難く使用させていただきました。(なんとお茶までありました)

廊下

廊下については写してはいけないような感じでしたので撮影はしませんでした。

が、雰囲気だけ文章に起こしますと、一部屋一部屋のドア前にパイプ椅子が設置されていました。(ちょっと雰囲気が怖いです)

また、廊下のほぼ中央には大きなラックがあり、時間になったらそこにお弁当がまとめて置かれているシステムになっていました。(インスタント味噌汁、ゴミ袋は常時置いてありました)

宿泊療養施設での生活について

宿泊療養施設での一日の流れは決まっています。自身の施設ではこのような流れでした。

施設での一日の流れ
一日の流れ

一日に健康チェックが2回、ラジオ体操が2回、食事が3回、食事後のゴミ出しが3回が基本となっていました。

健康チェックについて

健康チェックは朝と夕方の1日2回あり、所定の用紙(健康観察票)に記入します。なお、細かい項目の記入は朝のみで、夕方は「体温」「酸素飽和度」「脈拍」のみの記入となっています。

時間前に放送で案内があります。

毎日定時に記載する健康観察票
健康観察票

記入するにあたり、入所の際に渡された機器を使用します。

入所の際に渡された機器と袋
渡された機器と袋

写真は体温計とパルスオキシメータ(及びボールペン)です。

記載したらその結果を報告をすることになります。方法としては先述したとおり、自身はスマートフォン用のアプリを選びましたのでそちらで行います。

毎日定時に入力する健康観察アプリmySOS
健康観察アプリmySOS

毎日定時に入力する健康観察アプリMySOS(起動後)
健康観察アプリMySOS(起動後)

毎日定時に入力する健康観察アプリMySOS(入力画面)
健康観察アプリMySOS(入力画面)

参考までに電話の場合、測定後に看護師さんから電話がくるのでその際に結果を報告しなくてはいけません。(アプリを使用する場合は、測定結果をそのまま入力・送信すれば電話は来ないので楽でした)

ラジオ体操について

ラジオ体操は午前と午後の2回あります。

ラジオ体操開始前案内

実際にはしてもしなくてもいいようです。ただ、ずっと部屋に籠る形となりますので、「出来るだけ体を動かしましょう」ということのようでした。(因みにラジオ体操は第一でした)

食事について

食事は朝食、昼食、夕食の一日3回です。

配膳の際とゴミ出しの際にそれぞれ放送があります。

お弁当配膳前案内

お弁当配膳後案内

ゴミ回収前案内

ゴミ回収案内

内容はお弁当形式でした。お味噌汁はインスタントとなります。

配膳されるお弁当(朝食)の一例
お弁当(朝食)の一例

配膳されるお弁当(昼食)の一例
お弁当(昼食)の一例

配膳されるお弁当(夕食)の一例
お弁当(夕食)の一例

配膳されるインスタント味噌汁
インスタント味噌汁

お弁当が出るのはありがたいですが、体を動かさないせいか少し量が多かったように感じます。でも贅沢な悩みですね。

まとめ

以上、自身が体験した宿泊療養施設についてとなりました。(施設ごとに異なる場合がありますのでその際はご了承ください)

滞在して良かった思えることは、やはり家族への感染の心配が無くなったことにつきます。特に高齢の同居人がいらっしゃるという方は自宅療養では心配でしょうがないのではないでしょうか?

自身はこの部分が払拭できただけでも心に相当の余裕が生まれました。

また、施設としてのメリットも多々あり、体調急変となってもすぐに担当者と連絡がとれる安心感があること、空調が一定の温度を保てることで体にとても優しいこと、バス・トイレも完備されているので衛生的に過ごすことができたことなど、不安だらけの陽性者にとっては本当に有り難い施設だと思いました。

最後に、現在のコロナ禍において、絶対に「コロナには感染しない」とは言い切れない時代となりました。(実際、自身も入所するまではそう思っていました)

そのような背景の中、コロナの陽性者となり、少しでも療養に関して不安に感じていらっしゃる方へ、この記事がお届けできたらと思います。

当記事をご覧いただきありがとうございました。