前回は首里城公園から続く真珠道の島添坂についてご紹介しました。
今回からは、いよいよ首里金城町石畳道へと入って行きます。古き良き琉球王国時代の雰囲気を味わえることができるのか。
非常に楽しみです。
首里金城町石畳道入口(首里城公園側)
前回の記事で掲載した石畳道の入口です。
とは言ったものの、厳密にいえば、この場所を本当に入口と表現してしまってよいのかどうかは、、、自身がありません、、、。
なぜならば、こちらは首里城公園側から下ってきた方の入口。本来なら下から登ってくる道なので、実際には反対側が正式な入口になるのではないかと。
とはいえ、考えていても仕方がありません。話を先に進めます。(笑)
電信柱には味のある字の看板が。
おぉ!
これが石畳道。もの凄い重厚感!!
首里金城町大アカギ入口
石畳から城下町を眺めるの図。
ん?左下に何かあるぞ。
大アカギの案内柱でした。下段には内金城嶽との記載もあります。
上面には地図が描かれていました。
せっかくなので、石畳道を逸れて大アカギを見に行きます。
住宅街を進み、
さらに進み、
何かそれらしい場所に。
首里金城町大アカギ
大アカギ周辺はちょっとした広場になっていました。
奥に進むとベンチがあり、少し休憩することもできます。
大アカギの説明がありました。このあたりには樹齢200年以上と思われるアカギが6本生息しているそうです。
付近に生息する大アカギの上部、
と、下部。
幹はゴツゴツしているうえに太くてビックリ!
案内を発見。この奥にいくと樹齢300年の大アカギがあるようです。
上を向いて、
"この木かなぁー!"なんて思いつつ、写真に収めます。
その時はすっかり見られたことに対して満足をしていました。
しかし、帰ってきて調べてみたら、、、。
なんということでしょう、、、。(汗)
この木ではありませんでしたぁぁぁ。(泣)
いや、実は帰りの時間に気を取られながらの観光だったので急いでいたということもあるのですが、まさかこんなミスをやらかしていたとは。
流石に大ショック!!
結果的には滅多に見られない樹齢300年の大アカギを見逃して帰って来てしまいました。
皆さん、教訓ですよ。
下調べはしっかりとしてからお出かけするようにしましょうね。(ここ大事)
内金城嶽(うちかなぐすくたき)
那覇市観光資源データベースさんによれば、こう説明されています。
古い記録に登場しているこの御嶽の紀元は12世紀までさかのぼる。「琉球国由来記」(1713年)には茶湯崎村(ちゃなざきむら)(現松川)の項に記され、真壁大阿母志良礼が仕えていた。神名は「カネノ御イベ」または「モジヨルキヨノ大神」。9平方メートル内外の広さをやや丸く石垣で囲い、正面に直線のまぐさ石をかけた石門がある内金城嶽。石囲いの中にはアカギの大木がありその下に3個の石がたてられるなど沖縄独自の信仰形式を備えた御嶽。
実際に、その場所に立ったらなんとも言えない神秘的な雰囲気に包まれました。
内金城嶽を別角度から。
内金城嶽の大アカギ
大アカギは石で囲まれています。
内金城嶽の案内もありました。
西側には、沖縄本島に流布する鬼餅(ムーチー)伝説の発祥の地となる小嶽(神名は「イベヅカサ御セジ」)もありました。
鬼餅伝説は諸説あることから、ここではあえて説明を省きますが(内容が内容だけに説明しづらい)、この鬼餅伝説に因んでおこなわれる旧暦12月8日の鬼餅行事では、餅粉をこね、白糖や黒糖、紅芋などで味付けをしたものを月桃の葉で包んで蒸し、縁起物として食べたり、邪気払いとして軒下にぶら下げたりする風習があるそうですよ。
鬼餅行事のことが書かれた案内です。
石敢當(いしがんとう)
さて、大アカギも見られたことだし(樹齢300年のアカギは見ていませんが)石畳道へと戻ってきました。
ところで、少し前から気になっていたのですが、この「石敢當」って何?
そう疑問に思い調べてみたところ、どうやらこれは魔除けだということが分かりました。
首里あるきさんによれば、こう説明されています。
「石敢當」の由来には諸説あり、かつての中国武将の名前であったとも言われています。一般的な説としては、市内を徘徊する魔物(マジムン)は直進する性質を持つため、丁字路や三叉路などの突き当たりに「石敢當」の文字を置くことで、魔物の侵入を防ぐ"魔除け"としていました。魔物は石敢當に当たると砕け散ってしまうそうです。
その地域での風習って未知なる部分があり、とても興味深いですよね。
石畳のアップ。しかし、間近で見ると歴史を感じるなー。
次回に続きます
今回は石畳から少し逸れた場所にある大アカギを中心にご紹介しました。結果的にではありますが、この神聖な場所に、しかも夕暮れ時に訪れたことで、より一層神秘的な雰囲気を感じることができました。
現在時刻は17時42分。早くも沖縄に着いてから2時間56分が経過しました。
次回はもう少し石畳を進んでみたいと思います。