前回は漏刻門から広福門にかけてをご紹介しました。今回も首里城公園の公式ホームページに記載されている見学コースの順路に従って、下之御庭から奉神門へと進んでみたいと思います。
下之御庭(しちゃぬうなー)
画像は後ほどご紹介する奉神門。この前にある広場を下之御庭といいます。
因みにこの奉神門をくぐると首里城正殿前の広場に出るのですが、こちらは御庭(うなー)というそうで、、、。
なるほど、御庭(おにわ)の下にあるから下之御庭(したのおにわ)か。
そう勝手に名前を呼び替えてしまうと、なるほど納得がいきます。
こちらの下之御庭、当時は正殿前で行われる様々な儀式の控え場として利用されていたそうです。
下之御庭の説明。
首里森御嶽(すいむいうたき)
あれ?どこかで見たような。
そうそう、首里城公園に入ってから直ぐに園比屋武御嶽石門という世界遺産にも登録された門(礼拝所)がありました。
その門をふと思い出したんですね。
調べてみると、やはりこちらも同じように礼拝所でした。公式ホームページによれば、かつて城内にはここを含めて「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10ヶ所もの礼拝所があったとか。
琉球王国は"神への信仰を重んじてきた国であったんだなぁ"ということを改めて感じました。
こちらにも説明と、
スタンプ台がありました。
系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)
こちらの建物は(復元されたものではありますが)系図座・用物座という当時のお役所です。
系図座とは士族の家系図を管理していた役所、用物座とは場内で使用する物品、資材等の管理を行っていた役所とのこと。
考えてみればここは王宮であり、政治の中枢機関ですものね。こういった役所もあって当然な訳です。
現在は休憩所・情報案内所として活用されています。
別アングルから。
おそらくこの建物だったような。記憶が曖昧で申し訳ないんですが、ちょっと失礼してお手洗いを。水の出口が沖縄らしいなぁと。
系図座・用物座にも詳しい説明があります。
奉神門(ほうしんもん)
改めて奉神門をご紹介します。公式ホームページによれば、門の名前は「神をうやまう門」という意味から。
奉(奉納する)神(神を)なんてここでも勝手に名前を解釈して納得してしまいました。
更にこちらの門には別名もあり、その名は「君誇御門(きみほこりうじょう)」。
向かって左側は「納殿(なでん)」で、薬類・茶・煙草等の出納を取り扱う部屋。一方、右側は「君誇(きみほこり)」といい、場内の儀式のときなどに使用されたとのことです。
また、この門は特徴として通れる場所が3箇所あり、国王や中国からの冊封使など身分の高い人は中央から、それ以外の人は両脇から入城していたといいます。
当時は今以上に身分の差というものがあったのでしょうね。
門の前にはこのようなものがありました。何コレ?
何だろうと思っていたら説明が。
どうやら天水甕(てんすいがめ)とって消防用の水を貯めておいたもののようでした。
下之御庭には少なくても4基の天水甕が地中に埋まるように設置されていたということです。
奉神門付近にはこのような有料区域の案内図もありました。
奉神門を正面から。
さて、この門をくぐれば王宮です。が、今回は時間も無く、更には修復期間中ということもあり、入城は諦めることにしました。
次回へ続きます
今回は残念ながら王宮には入らず。(時間が無くて入れず?)また絶対に訪れようと心に誓いながら奉神門を後にしました。
さあ、だんだんと順路も終盤へ。次は西のアザナ方面です。
次回も引き続き順路に従って首里城公園をご紹介していきます。