前回は世界遺産の園比屋武御嶽石門から瑞泉門にかけてをご紹介しました。今回も首里城公園の公式ホームページに記載されている見学コースの順路に従って、瑞泉門から漏刻門方面へと進んでみたいと思います。
漏刻門(ろうこくもん)
瑞泉門を通り抜けたら直ぐに漏刻門が見えてきます。
公式ホームページによれば、漏刻とは中国語で「水時計」という意味。なんでも当時は門の上の櫓に水槽を設置し、水が漏れる量で時間を計っていたのだとか。
また、この門は別名「かご居せ御門(うじょう)」とも言うそうで、身分の高い役人が籠に乗って首里城に登城しても、国王に敬意を表し、この場所で籠から下りたということからそのように呼ばれていると、、、。
ひとつの門でさえ複数の説明がある首里城。奥が深いですね!
こちらにも漏刻門の説明と、
いつものスタンプ台がありました。
漏刻門を通り抜けます。
門の先にはちょっとした広場がありました。実はこちらにも見たい場所が二つあります。
日影台(にちえいだい)
まず一つ目は日影台。いわゆる日時計です。漏刻門の正面に設置されており、水時計の補助的な道具として使われていたといいます。
日影台の説明。
万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)
そしてもう一つは万国津梁の鐘。こちらは供屋。
供屋の中に掛けられているこの鐘。実は残念ながら沖縄県立博物館に収蔵されている「万国津梁の鐘」のレプリカで本物ではありません。また、設置場所も本来はこの場所ではなかったようです。(首里城正殿に掛けられていたといわれています。)
公式ホームページによれば、鐘には「琉球国は南海の美しい国であり、朝鮮、中国、日本との間にあって、船を万国の架け橋とし、貿易によって栄える国である。」といった主旨の銘文が刻まれているとのこと。考えてみれば、琉球王国はその昔、完全な独立国だったんですものね。ちょっと思いにふけってしまいます。
万国津梁の鐘と供屋の説明。
広場からの景色。どんよりと曇り空。
展望解説もありました。本当は写真のように晴れていたら良かったんですけどね。
広福門(こうふくもん)
少し景色を見て一息ついたところで広福門(門の字は廣福になっています。)をくぐります。
公式ホームページによれば、広福とは「福を行き渡らせる」という意味だそうで、何とも縁起のいい名前ではありませんか。自身もこの門をくぐったらいっぱい福が来ないかなぁ!なんて思ってしまいます。
また、こちらにも別名があるようで、その名も長御門(ながうじょう)。建物そのものが門の機能をもっているという、首里城城門の特徴である形式をもった門となっています。
広福門のスタンプです。
次回へ続きます
広福門を通り抜けたら次は下之御庭。次回も引き続き順路に従って首里城公園をご紹介していきます。